フランス・パリ旅行2日目 その③
2010年 02月 08日
またまた「ヴェネツィアの巨匠たち」ルーヴル展の続きです。
"Entre sacré et profane"のコーナー。
聖書に出てくる食卓の場面です。
ティツィアーノの<エマオの晩餐>。
遠景の青空と緑の山々が落ち着いた感じを与えてくれます。
動きも穏やか。
暗い中に、円形にうごめく群像、
よりドラマティックなティントレットの<最後の晩餐>。
縦長に配したテーブルにより奥行き感が強調されています。
明るい色調の、ヴェロネーゼ<エマオの晩餐>は、
絵のパトロンとなった人物も描かれており、
聖なる場面が、記念写真のようになっています。
"Nocturnes sacrés"(聖なる夜想曲?)のコーナーには、
劇的な明暗で描かれた聖者「聖ヒエロニムス」の姿を見比べることができました。
ティントレットの<聖ヒエロニムス>。
ヴェロネーゼの<聖ヒエロニムス>。
でも、この中で一番高い精神性を感じさせてくれたのは、
ティツィアーノです。
荒々しいタッチで描かれた聖人が、十字架を見ながら自らの肉体を傷つけ、
キリストに近づこうと希求する姿が伝わってきます。
"L’art en personnes"のコーナー。
芸術家たちの肖像画が並んでいます。
ティツィアーノの<自画像>に、
ティントレットの<自画像>。
ヴェロネーゼ<アレッサンドロ・ヴィットーリアの肖像>。
暗い背景に黒い衣装の人物像ですが、三者三様少しずつ違う感じがします。
"La femme désirée "
(望まれる/陵辱される女性)のコーナー。
古代神話の場面にかこつけて描かれた、女性の裸体画が並んでいます。
以前、ある講演会で聞いた
「レイプの表象は西洋美術史のすべてを通じて夥しい数にのぼり、
これを除いては美術史を語ることはできない。」
という言葉を思い出しました。
ティツィアーノ<ルクレティアの陵辱>。
荒々しい暴力的な場面。
貞淑を守ろうとする古代ローマの女性ルクレティアの生々しい視線。
ちなみに、ルクレティアの夫が、妻亡き後、暴君をローマから追い払い
共和制ローマが誕生したそうです。
ティントレットの同題<タルクィニウスとルクレティア>。
肉体の表現がティツィアーノとは違い、筋肉の動きが感じられます。
ヴェロネーゼ<アンドロメダを救い出すペルセウス>。
これまた、衣と白い肌が色鮮やかです。
最後はティツィアーノの<ダナエ>でお別れ。
プラド美術館版です。
ダナエの白い肉体が、老婆の黒いゴツゴツした体に引き立てられることで、
より官能的に表現されています。
"Entre sacré et profane"のコーナー。
聖書に出てくる食卓の場面です。
ティツィアーノの<エマオの晩餐>。
遠景の青空と緑の山々が落ち着いた感じを与えてくれます。
動きも穏やか。
暗い中に、円形にうごめく群像、
よりドラマティックなティントレットの<最後の晩餐>。
縦長に配したテーブルにより奥行き感が強調されています。
明るい色調の、ヴェロネーゼ<エマオの晩餐>は、
絵のパトロンとなった人物も描かれており、
聖なる場面が、記念写真のようになっています。
"Nocturnes sacrés"(聖なる夜想曲?)のコーナーには、
劇的な明暗で描かれた聖者「聖ヒエロニムス」の姿を見比べることができました。
ティントレットの<聖ヒエロニムス>。
ヴェロネーゼの<聖ヒエロニムス>。
でも、この中で一番高い精神性を感じさせてくれたのは、
ティツィアーノです。
荒々しいタッチで描かれた聖人が、十字架を見ながら自らの肉体を傷つけ、
キリストに近づこうと希求する姿が伝わってきます。
"L’art en personnes"のコーナー。
芸術家たちの肖像画が並んでいます。
ティツィアーノの<自画像>に、
ティントレットの<自画像>。
ヴェロネーゼ<アレッサンドロ・ヴィットーリアの肖像>。
暗い背景に黒い衣装の人物像ですが、三者三様少しずつ違う感じがします。
"La femme désirée "
(望まれる/陵辱される女性)のコーナー。
古代神話の場面にかこつけて描かれた、女性の裸体画が並んでいます。
以前、ある講演会で聞いた
「レイプの表象は西洋美術史のすべてを通じて夥しい数にのぼり、
これを除いては美術史を語ることはできない。」
という言葉を思い出しました。
ティツィアーノ<ルクレティアの陵辱>。
荒々しい暴力的な場面。
貞淑を守ろうとする古代ローマの女性ルクレティアの生々しい視線。
ちなみに、ルクレティアの夫が、妻亡き後、暴君をローマから追い払い
共和制ローマが誕生したそうです。
ティントレットの同題<タルクィニウスとルクレティア>。
肉体の表現がティツィアーノとは違い、筋肉の動きが感じられます。
ヴェロネーゼ<アンドロメダを救い出すペルセウス>。
これまた、衣と白い肌が色鮮やかです。
最後はティツィアーノの<ダナエ>でお別れ。
プラド美術館版です。
ダナエの白い肉体が、老婆の黒いゴツゴツした体に引き立てられることで、
より官能的に表現されています。
by motoretta
| 2010-02-08 23:21
| フランス