料理、食べ歩き、旅行、車大好き夫婦ののんきな休日の紹介です


by motoretta
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若冲アナザーワールド3

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[第3章 着色画と水墨画]の続きです。

<出山釈迦図>。
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筋目描きオンパレードといった衣紋の表現が、
まさに抽象絵画。

そして、<果蔬涅槃図>。
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釈迦の入滅を描く涅槃図を野菜や果物で表した水墨画の大作です。
横臥する釈迦の姿を二股大根で、
釈迦の死を悲しむ菩薩の姿を、里芋・蕪・南瓜などで表現しています。
京都錦市場の青物問屋であった実家の「家業繁栄」と「一家の成仏」を願ったものでしょう。
表情豊かな野菜が、まるで人格を持っているかのように描かれた若冲ならではの作品。
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[第4章 晩年期ー多様なる展開ー]

晩年の作品から、気に入ったのを2点紹介します。

まずは<菊図>。
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3種類の全く違った形態で描き分けた秀作。
掛軸の縦長構図のバランスと水墨画の技法が見応えありました。

そして、<鯉図押絵貼屏風>。
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六曲一双の屏風の一扇。
白い腹を見せて跳ねる鯉と上部に飛び散る波頭、下部の渦巻く波の組み合わせが素晴らしい作品でした。

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そして、日本画では珍しいテーマの物もありました。
<髑髏図>と
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<野晒図>。
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禅の修行者としての死生観を表しているようです。

以前、シチリア島パレルモ州立美術館で見た<死の勝利>を思い出しました。
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14世紀に猛威をふるったペストの流行と、絶え間ない戦乱によりありふれた死。
現世での楽しみ・贅沢が空虚でむなしいものであるということを
人々に思い起こさせるために用いられたテーマです。
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若冲アナザーワールド展は、千葉市立美術館で6月27日まで開催されます。
by motoretta | 2010-06-15 21:38 | 国内旅行