2010年イタリア旅行3日目⑥サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ
2011年 07月 16日
3年ぶりのサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂。
3世紀カリストス1世が枯れることのない油の井戸に創建した地に、
12世紀、ビザンティン様式で建て直されました。
ファサードは、18世紀カルロ・フォンターナによるもの。
椰子の樹の上には、13世紀のモザイク。
聖母マリアを中心に10人の乙女が並んでいます。
ランプを手に持ち、この地に「燃える水=油」が吹き出したことを表しています。
堂内へ入ります。
内陣奥には"FONS OLEI"(油の泉)と書かれた柵が、
右側小礼拝堂には"OLEA SANCTA"(聖なる油)と書かれた浮彫りがあります。
床には、コスマーティ様式の幾何学模様の大理石モザイクが敷きつめられています。
また、聖堂を支える不揃いな古代石柱は、カラカラ浴場から持ってこられたもの。
視線を上に移すと、豪華な格子天井が見られます。
バロック期の画家ドメニキーノのデザイン。
中央に<聖母被昇天>のマリア像が見られます。
アプシスのモザイクは12世紀のもの。
女王のようなマリアの肩に手を回すキリスト。
襞の表現や人物の正面性にビザンティンの影響がうかがえます。
そして、見逃せないのは(とは言うものの4年前に来た時は見逃していましたが…)
ドーム下段にある聖母伝の6場面のモザイク。
ゴシック期ローマ派の画家ピエトロ・カヴァリーニの作品です。
左から、聖母の誕生、受胎告知、キリストの誕生、東方三博士の礼拝、神殿奉納、永眠に至る
聖母の生涯が描かれています。
ドーム頂部の平面的で厳格なビザンティン様式のモザイクとは異なり、
衣の下の肉付きが感じられる自然な人体描写、遠近表現、ナチュラルな植物の表現などの写実的描写。
壷に注がれる水の流れ落ちる写実的な描写。
ルネサンスの前触れが感じられました。
<聖母の眠り>。
現在と違って薄暗かった当時、
金地のモザイクによって聖母の身体が光に包まれたように見えたことでしょう。
左奥のアルテンプス礼拝堂には
蝋画としてほぼ最後の作例というイコン<クレメンツァの聖母>(6〜7世紀)があります。
真珠で飾った宝冠と衣、右手に錫杖を持つ中世の様式。
それが油圧の機械で飛出てくるとは、ビックリ。
聖堂前の広場を模したプレセピオ。
広場の泉の上にはカモメが停まっていました。
3世紀カリストス1世が枯れることのない油の井戸に創建した地に、
12世紀、ビザンティン様式で建て直されました。
ファサードは、18世紀カルロ・フォンターナによるもの。
椰子の樹の上には、13世紀のモザイク。
聖母マリアを中心に10人の乙女が並んでいます。
ランプを手に持ち、この地に「燃える水=油」が吹き出したことを表しています。
堂内へ入ります。
内陣奥には"FONS OLEI"(油の泉)と書かれた柵が、
右側小礼拝堂には"OLEA SANCTA"(聖なる油)と書かれた浮彫りがあります。
床には、コスマーティ様式の幾何学模様の大理石モザイクが敷きつめられています。
また、聖堂を支える不揃いな古代石柱は、カラカラ浴場から持ってこられたもの。
視線を上に移すと、豪華な格子天井が見られます。
バロック期の画家ドメニキーノのデザイン。
中央に<聖母被昇天>のマリア像が見られます。
アプシスのモザイクは12世紀のもの。
女王のようなマリアの肩に手を回すキリスト。
襞の表現や人物の正面性にビザンティンの影響がうかがえます。
そして、見逃せないのは(とは言うものの4年前に来た時は見逃していましたが…)
ドーム下段にある聖母伝の6場面のモザイク。
ゴシック期ローマ派の画家ピエトロ・カヴァリーニの作品です。
左から、聖母の誕生、受胎告知、キリストの誕生、東方三博士の礼拝、神殿奉納、永眠に至る
聖母の生涯が描かれています。
ドーム頂部の平面的で厳格なビザンティン様式のモザイクとは異なり、
衣の下の肉付きが感じられる自然な人体描写、遠近表現、ナチュラルな植物の表現などの写実的描写。
壷に注がれる水の流れ落ちる写実的な描写。
ルネサンスの前触れが感じられました。
<聖母の眠り>。
現在と違って薄暗かった当時、
金地のモザイクによって聖母の身体が光に包まれたように見えたことでしょう。
左奥のアルテンプス礼拝堂には
蝋画としてほぼ最後の作例というイコン<クレメンツァの聖母>(6〜7世紀)があります。
真珠で飾った宝冠と衣、右手に錫杖を持つ中世の様式。
それが油圧の機械で飛出てくるとは、ビックリ。
聖堂前の広場を模したプレセピオ。
広場の泉の上にはカモメが停まっていました。
by motoretta
| 2011-07-16 15:56
| イタリア