料理、食べ歩き、旅行、車大好き夫婦ののんきな休日の紹介です


by motoretta
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フェルメール<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展⑴豊田市美術館

てきぱきと更新が出来ず、今回も終了後のアップとなってしまった
豊田市美術館のフェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展。

フランクフルトのシュテーデル美術館所蔵の95点が来日していました。
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建築は谷口吉生の設計です。

シュテーデル美術館には一度訪れたことがあります。
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でも、
レンブラントの<サムソンとデリラ>(これは忘れられない作品です)
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ボッティチェッリ<女性理想像(シモネッタ・ヴェスプッチの肖像)>
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ぐらいしか覚えがないので、改めてしっかりと見に出掛けました。

入口近くでお出迎えは、
ルーベンスの死後、ヤン・ブックホルストによって改変された<竪琴を弾くダヴィデ王>、
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そして、
レンブラント<サウル王の前で竪琴を弾くダヴィデ>。
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暗く沈んだ背景から、人物の内面の激情までもが浮かび上がってくるような作品。

歴史画・宗教画が並びます。

ルーラント・サーフェレイ<音楽で動物を魅了するオルフェウス>。
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異国のラクダやライオン、象などが描かれた「動物百科事典」画ですが、
動物たちを竪琴で魅了するオルフェウスが中央に置かれていることにより
歴史画のジャンルに位置づけられます。

バルトロメウス・ブレーンベルフ<聖ラウレンティウスの殉教>。
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斜めに置かれた鉄格子の上で聖ラウレンティウスが火あぶりの刑で殉教しています。
左手にはトラヤヌスの記念柱とマクセンティウスのバシリカらしきもの、
中央奥には、時代的にマッチしていませんが、サンタンジェロ城とサン・ピエトロ大聖堂と
ローマを代表するモニュメントが配されています。

そしてなぜか<ネズミのダンス>。
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「猫のいない間にネズミはダンスする」ということわざがあるようですが、
ヨーロッパでペストを運ぶ不吉な動物と考えられていたネズミが、
何の寓意を表すために描かれたのでしょうか。

カルヴァン派のプロテスタント国としてスペインから独立したオランダでは、
海外貿易によって富を得た新興市民の要求に応えるため
教会に飾る大きな宗教画に代わって
室内に飾る肖像画、風俗画、風景画、静物画という世俗的なジャンルが流行しました。

まずは肖像画、フランス・ハルス<男の肖像>。
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同じく<女の肖像>。
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大きな襞襟が当時流行していたファッションです。
<男の肖像>の肌・襟・髭に見られる自由闊達な筆さばきが人物に生気を与えています。

京都市美術館「ルーブル美術館展」で見た<リュートを弾く道化師 >を思い出しました。
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それから、人気だったのが、バーレント・ファブリティウス<自画像>。
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マイケル・ジャクソンに瓜二つ。

ここから風俗画と室内画のコーナー。

ディルク・ファン・バーブレン<歌う若い男>。
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テルブリュッヘン、ホントホルストと共に「ユトレヒト派」と称され、
ローマで大ブームを巻き起こしていたカラヴァッジョの明暗表現をオランダに持ち込みました。
片肌を脱いだ若い楽士というカラヴァッジョそっくりの主題ですが、
カラヴァッジョと違って妖しい同性愛的な雰囲気は漂っていません。

アドリアーン・ブラウエル<苦い飲み物>。
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いったい何を飲んだのでしょう。
一瞬の面相をとらえた作品。

ヘラルト・テル・ボルヒ<ワイングラスを持つ婦人>。
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これも会場の若い子たちに人気でした。
手紙を見ながら何杯ワイン?やけ酒?を飲んだのでしょうか。

ピーテル・ヤンセンス・エーリンハ<画家と読み物をする女性,掃除をする召使いのいる室内>。
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光と空間、奥行きが精巧に描かれています。

イヤらしさピカイチのヤン・ステーンによる<部屋のお客と女中>。
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<岩を打つモーゼ>のように宗教画も描けるのに、あえて人間の俗な営みばかりを描きます。
by motoretta | 2011-08-30 15:50 | アート