料理、食べ歩き、旅行、車大好き夫婦ののんきな休日の紹介です


by motoretta
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カテゴリ:アート( 23 )

京都で 超高精細デジタル化のウフィツィの傑作を見た翌日、
静岡で テンペラ画講座に参加してきました。
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中世〜ルネサンス初期、油絵技法が確立する前の板絵。
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チェンニーノ・チェンニーニの「絵画術の書」がバイブルです。
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まず最初、「金箔貼り」。
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初めての体験に、受講生一同ドキドキ。
この前まで一枚百円ほどだった金箔が、最近は二百円を超えているとのこと。

今度は、用意して頂いた金箔貼りの板を使って
模様を刻印する体験。
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使用する型の大きさによって、打ち込みの強さと回数を変えなければなりません。
「ウーン、難しい。」

お弁当を食べてから、いよいよテンペラ画本番です。

接着剤の役割をする卵の黄身をきれいに割って、
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顔料に混ぜ込みます。
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模写する対象として選んだのは、
前日京都でつぶさに見たボッティチェリの<春>の足下。
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まったく上手な出来栄えではありませんが、
何もかも忘れて模写することに集中!して、リフレッシュ。

絵を描くことの楽しさを再発見できた一日でした。
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ありがとうございました。
by motoretta | 2013-03-12 22:36 | アート

佐久島のそのまた続き

東港からテクテク歩きで西港へやってきました。
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港直前にある「弁天サロン」という観光案内所にまたまた覗き箱。
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「西港歓迎太鼓」という佐久島アートがあります。

さらに奥の部屋に行くと、
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島をモチーフにした作品が展示されています。

二十数年ぶりに訪れた祟運寺。
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お寺の下には、石で彫られたゾウさん。
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ローマと
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カターニアの広場で見たゾウさんを思い出しました。
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すぐ近くの渡船場でフェリー待ち。
合間に、
顔出し看板「佐久島歓迎 地福開円満」と
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覗き箱「宝船さちかぜ」を見て、
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西端にある灯台へ。
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この季節にしては珍しい強風で、海は大荒れ。
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下を見てみると。こーんなヌルヌルの生き物が、、、
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恐る恐る足でツンツンしてみると、プルプルの感触でした。
by motoretta | 2012-05-17 23:05 | アート

佐久島の続き

さて、始発の船で佐久島に向かいましたが、
ほとんどの人は潮干狩りかフィッシング。

大浦海水浴場前の「すわるとこプロジェクト」から見た潮干狩りの光景。
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アートの見物人はごくわずかです。
(というか、早朝は私たち以外だれもいなかったような、、、)

そのすぐ横の「カモメの駐車場」。
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風向きが変わる毎に、
カモメちゃんが一斉に回れ右をして向きを変えるのが楽しいです。

診療所・駐在所・小中学校を通り過ぎ、

「クラインガルテン ウェルカムスペース」のタコ。
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さらに黒壁の迷宮のラビリンスを歩いて、
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「おひるねハウス」へ。
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梯子を使ってカプセルホテル?に入ってオネンネです。
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足を伸ばして寝ころぶといい気分。

カフェのツリーハウス(3人までのご利用)を見ながら、
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さらに奥へ。
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聞こえるのは、風の音、竹と竹がこすれる音、鳥の鳴き声。
人工物の音は一切聞こえません。

写真では分かりませんが、
波間に浮かぶカワウ(のような鳥?)。
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魚を捕まえるために数分間も潜って、20mほど先に浮上。
そんなに長く潜れるとは知りませんでした。

と色々な発見をしながら、西港へと出てきました。
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続く。。。
by motoretta | 2012-05-09 23:18 | アート

GW後半は佐久島へ

急遽、思い立って佐久島へ。

朝一番の船に乗ろうと早朝名古屋を出ましたが、
潮干狩りのお客さんがたくさんいて、2番目の船です。

佐久島も「現代アートの島」として、売り出し中。
東港の前にはこのような覗き箱が。
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中を覗くと、沖に揚げられたクジラ。
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鯨切というこの浜では、昔とってきたクジラの解体作業が行われていたようです。
かつての盛んだった漁に対するオマージュを表現した作品でしょう。

でもやっぱり花より団子の私たち。
ついた途端、お腹がすいたので、早速朝ごはん。
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佐久島名物の大アサリ丼と、
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相方は「佐久バーガー」。
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大アサリの苦みとバンズの甘みが調和して、なかなかいい味わいだったようです。

一息ついてから、大島へ渡る桟橋につくられたイーストハウスで、
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海を見ながら、のんびり。
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そして「佐久島のお庭」をお散歩です。
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女子岩(おんどいわ)の先には、奇岩による絶景が広がります。
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空を見あげると、とんびが北風にのって群れ遊んでいました。
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by motoretta | 2012-05-07 23:09 | アート
たこやきでいっぱいになったお腹をさすりながら品川、原美術館へ。

フランスの現代美術作家、ジャン=ミシェル オトニエルの日本初個展が開かれています。
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ガラスの大型のものを中心に、作品が60点余。

最初の部屋にあるのは、<私のベッド>。
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「人が生まれ、眠って夢を見、愛を交わし、そして死ぬ場所」であるベッド。
生と死の営みを、ベッドという極めて私的な空間の中に表しています。
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階段を上がったところにある、ゆがんだ黒真珠のようなムラーノガラスの作品
<黒は美しい>。
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漆黒のガラスは、妖しく神秘的な光を放っています。
「歪であることの美しさ」を目の当たりにしました。

その傍らに対比するように置かれているのが
<ホワイトゴールドのマンドルラ>。
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光背を表すアーモンドに
キリスト教的な意味が隠されているのかは分かりませんが、
ガラスそれ自身から、生命体のように目映く神々しい光が発せられているかのよう。

オトニエルは種々の素材に可能性を見いだそうとしたようです。

ワックスでつくられた<女預言者の穴>。
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そして<乳首の絵画Ⅰ>。
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生命の根源がテーマなのでしょうか?
官能的なものが初期作品には多いようです。

南側の庭に面した、明るい部屋に置かれたガラスの林檎。
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一日中眺めて光の変化を感じてみたいなーと、思いました。

今回も更新がついつい遅れて、
またまた終了直前のアップとなってしまいましたが、
とっても楽しめる展示でした。よかったらお出かけを。。。

原美術館の続きはまた明日。
by motoretta | 2012-03-07 23:34 | アート

ジャクソン・ポロック展

愛知県美術館で22日まで開かれているポロック展。
これだけのものはもう二度とお目にかかれないかも、ということで
まずはシンポジウム「ポロックがいま私たちに語りかけること」へ。
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今まで全く馴染みのないモダンアートについて予習をしてきました。

そして、日を改めて展覧会鑑賞へ。
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第二次大戦後のアメリカを、
パリをしのぐ美術の中心地とする上で大いに貢献した伝説の画家。

彼は、従来の西洋絵画の手法ではなく、絵の具とキャンバスを新たな方法で用いました。
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缶に入った絵具やペンキを
床に置いたキャンバスに直接流し込んで描く「ポーリング」と、
明確な中心がなく
画面全体の中からどこを切り取っても均質に見える「オールオーヴァー」が
ポロック独自の様式です。

<ポーリングのある構成Ⅱ>
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1943年、画面全体でポーリングを試みた作品。

部分のアップ。
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完成された作品を見ていると、
制作途中の「絵の具が飛び散るさま」が
自然に頭の中に浮かび上がってきます。

評価額200億の<インディアンレッドの地の壁画>。
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レンガ色の背景の上に複雑に絡み合う鮮やかな色。

上下左右縦横無尽に、そして幾重にも層を成し、
生命体のようにうごめいています。
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絶妙に溶け合う緑と黄色。
間をつなぐグレーはアルミ塗料。
その上をさらに白と黒が飛び交っています。

大原美術館蔵の<カット・アウト>。
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オールオーヴァーで全体を覆い尽くした後で、
中心を具象的な形にカットし、
オースオーヴァーが背景として使われています。

新しい表現を求め、
「すべてやっちまった」ピカソを超克しようとした
ポロックの挑戦する姿勢が感じられます。

44歳自動車事故で急逝するまでポロックが住んだ家は
アメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されています。

そして今回の展覧会ではポロックのアトリエが再現されています。
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訳の分からないモダンアートも、
実際間近に見てみるとなかなか楽しめるものでした。
by motoretta | 2012-01-17 19:14 | アート
明治から昭和初期にかけて日本洋画界をリードした藤島武二と岡田三郎助。
二人の描いた女性画を、三重県立美術館で見てきました。
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藤島武二の<朝顔>は渡欧前の作品。
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淡い色づかいの、少し下からの女性像は、日本ならではの女性美を感じさせます。

そして、相方と一緒に思わず笑ってしまったのがこの作品<セーヌ河畔>の説明書き。
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なんでもフランスで描き貯めた多くの絵が、ローマに置いているうちに盗難に遭い、
わずかに残った大変貴重なものだということ。
100年以上も前から、イタリアはイタリアなんですねえー。

そして<ローマの噴水>の水の表現。
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ピエロ・デッラ・フランチェスカ?ピエロ・デル・ポッライオーロ?
というようなまさにルネッサンス的な横顔像。
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渡欧して様々な表現にチャレンジしたことが伺い知れます。

<海(日の出)>は、やはりモネの<印象・日の出>を意識したのでしょうか。
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他にも雑誌の装丁なども手がけ、与謝野鉄幹・晶子が刊行した雑誌「明星」の表紙など、
アール・ヌーヴォーのモチーフを使ったイラストもありました。
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そしてもう一人、岡田三郎助。
三越呉服店のポスター。
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<支那絹の前>。
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西洋から帰国後、熱心に裂地を収集してはモデルに着せ、東洋独特の女性美を追求した作品。

紫と緑の色調が鮮やかな<ムードンの夕暮>。
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夕暮れをこのような色で描いたものは、見覚えがありません。

代表作<あやめの衣>。
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青い衣と朱色の帯、そして艶かしい白い肌に浮かぶ後ろ髪。
JAPANESE BEAUTY。
ポーラ美術館が所蔵している理由もよく分かります。

最後に三郎助の絶筆となった<編み物>。
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女性を見つめる視点が優しく感じられる傑作だと思いました。
by motoretta | 2011-10-24 21:59 | アート
名古屋まで本日開催されていた展覧会は、「棟方志功展」と「レンブラント展」。
日本の木版画とヨーロッパの銅版画をじっくり見てきました。

まずは愛知県美術館「棟方志功展」。
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「わだばゴッホになる」と言って美術の道を志した棟方志功は、
板の声を聞くという思いで
自らの版画作品を「板画(はんが)」と呼び、
作品に生涯の道標を念願をかけておいていくという意味で、
板画の題に、四国巡礼の納め札を示す「柵」と名付けました。

棟方志功<鐘渓頌(朝菊の柵)>。
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陶芸家・河井寛次郎を讃仰したもので、戦後はじめて手がけた作品。
地に根付いた地母神のように豊かでおおらかで包み込まれる女性像です。

これらの裏彩色の作品も独特の華やかさがありますが、
墨一色だけの版画(板画)の方が、木彫りらしい柔らかさがより感じられました。
 
1956年のヴェネツィア・ビエンナーレ展で国際版画大賞を受賞した<二菩薩釈迦十大弟子>。
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釈迦のもとで修行に励んだ十大弟子に、文殊と普賢 の二菩薩が
躍動感いっぱいの画面から飛び出すような構図で表現されています。

弓矢を持たず心で花を狩ろうとする<華狩頌>。
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狩人や動物たちのあふれる生命感が伝わってきます。

<花矢の柵>。
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72枚の裏表で合計144枚の版木が使われた、全長26mにも及ぶ<大世界の柵>という大作もありました。

それから、名古屋市美術館の「レンブラント展」。
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<書斎のミネルヴァ>。
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光の探求/闇の誘惑ー版画と絵画 天才が極めた明暗表現ーという副題の通り、
レンブラントが光を追求するために制作した銅版画がたくさん展示されていました。

<ラザロの復活>。
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カラヴァッジョの同主題の作品とはまた違った構図で、
神秘の力によって生き返った奇跡の一瞬が劇的な明暗で描かれています。
銅版画という制約を超越した作品。

<病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)>。
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レンブラント自身がこの版画の一枚の刷りを買い戻すのに百グルデンの大金が必要だったことから名付けられたそうです。
キリストから発せられる光によって浮かび上がった人々と
暗く沈んだところに横たわった人々が対比させられています。

<三本の十字架>は、ルーヴル美術館、大英博物館、アムステルダム国立美術館、レンブラントハイスの4つの作品を並べて展示されていました。
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<エッケ・ホモ(民衆に晒されるキリスト)>。
レンブラントは何度も版に手を加えて改変し、作品をつくり直しました。
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キリストの下にいた群衆たちが消され、
より壇上のキリストに焦点が集まることを狙った意図がよく分かります。

日本の巨匠の躍動感あふれる木版画と、西欧の天才の光が感じられる銅版画。
どぢらも大変見応えがありました。
by motoretta | 2011-09-04 21:58 | アート
豊田市美術館のフェルメールとオランダ・フランドル絵画展で300円のガチャガチャを発見。
どんなものかと思って買ってみたら、中身はフェルメール作品のジグソーパズルでした。
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紺と茶、ベージュの同じような色ばかりで、小さくてもこれがなかなか難しい。
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半日かかってやっと完成しました。
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という訳で<手紙を読む青衣の女>が気になってしまった私たち、
実物を見て確かめるために
京都市美術館「フェルメールからのラブレター展」に行ってみました。

といってもフェルメールだけでは数的に展覧会になりません。
「オランダの世紀」といわれる17世紀の画家たちの作品も展示されていました。

その1「人々のやりとりーしぐさ、視線、表情」のセクションから。
様々なコミュニケーションを取った際、一瞬露出する感情を表現した作品が並べられていました。

ヘラルト・テル・ボルフ<眠る兵士とワインを飲む女>。
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豊田市美術館の展覧会でも、
同じようなタイトルの<ワイングラスを持つ婦人>という作品がありましたが、
傍らにワインを飲んで眠りこけた男がいることから、
ロマンスが成立しなかったことが窺えます。
天井をぼんやり見つめながらワインを飲む女性のため息が聞こえてきそうです。

ヤン・ステーン<生徒にお仕置きする教師>。
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先生に叱られて泣きべそをかいている子。
そして、それを意地悪そうに喜んでいる女の子。
憎々しい狡猾顔を描かせたらピカイチのヤン・ステーン。

その2「家族の絆、家族の空間」のセクション。

ヤン・デ・ブライ<アブラハム・カストレインとその妻マルハレータ・ファン・バンケン>。
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夫婦が手を取り合った珍しい肖像画。
奥さんのご主人に寄り添う仕草とその表情が、幸福に満ちた生活であることを示しています。

ピーテル・デ・ホーホ<中庭にいる女性と子供>。
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壁に囲まれた中庭に薔薇が咲いています。
聖母のトリビュートである薔薇が咲いている「閉ざされた庭」に
水差しを持った女と鳥かご(開いた?)を持った少女が歩いています。
左の生け垣の横には井戸とほうき。
右手奥には主人たちがワインを楽しみ、
さらに階段の奥の扉が開かれており、外へ通じています。
様々な寓意が仕組まれており、もっと勉強しないと意味するところがよく分からない絵です。

その3 職業上の、あるいは学術的コミュニケーション。

ヘリット・ダウ<羽根ペンを削る学者>。
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この仕草と表情、羽織っている毛皮と老人の表情の描写が見事です。
個人蔵のため、なかなか目にすることができないものですが、
忘れられない作品です。

その4 手紙を通したコミュニケーション。

17世紀欧州で最も識字率が高くなったオランダで普及した
「手紙」によるコミュニケーションをモチーフにした作品が並んでいました。

まずは手紙とそれに伴う道具をだまし絵で描いた
エドワールト・コリエルの<レター・ラック>。
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とにかく、当時の社会に置ける「手紙」という通信手段の高い位置づけがよく分かります。

そして最後にフェルメール。
何と今回は、フェルメールの「手紙」に関係する6つの作品の内3つが来日しています。

<手紙を書く女>。
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机の上と耳飾りの真珠、小物入れの引き出しの飾りなどの丸いモチーフと
ふわふわの毛皮と羽根ペンの中、
四角くきらきら輝く髪飾りがとっても印象的でした。

<手紙を書く女と召使>。
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外を向く召使いの何気ない視線。
女主人と同一空間にいながらも、まったく関係ないように佇んでいます。
全てが柔らかい調子で描かれている中、
女主人の衣服の袖の部分だけがくっきりとした明暗で描かれています。
奥には「モーゼの発見」の額がかかっています。

最後に、<手紙を読む青衣の女>。
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修復したてで鮮やかになったフェルメールブルーがきれいです。
ベージュ・ブラウン・紺色などの落ち着いた色調の中、
ラピスラズリを使った衣はキラキラ輝いていました。

やっぱり見に行く価値ありの展覧会でした。
でもガチャガチャが売っていなかったのが残念。
豊田市美術館に行くとまだおいてあるのでしょうか?
ご存知の方、教えてくださーい。
by motoretta | 2011-09-02 22:51 | アート
昨日の続きは、風景画から。

ルーカス・ファン・ファルケンボルヒ<凍ったスヘルデ川とアントワープの景観>
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ブリューゲルの<雪の中の狩人>と彷彿とさせる雪景色。
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ヤーコプ・サーフェレイ<村の風景:秋>。
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移り変わる秋の季節が描かれています。
左は初秋。樹に登って果物を収穫しています。
右は晩秋。冬に備えて豚を屠っています。

夜の光と闇を抒情豊かに描いた夜景画も2点ありました。
アールト・ファン・デル・ネールの<漁船のある夜の運河>と
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<月明かりに照らされた船のある川>。
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雲のかかった広大な夜空の下、
低く位置どられた水面に月の光が反射しています。


ヘリット・アドリアーンスゾーン・ベルクハイド<アムステルダムのふたつのシナゴーグ>。
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思想・信条を理由として迫害された人々を受け入れることで繁栄してきたオランダの
宗教的寛容さを表した作品。

そして、静物画コーナー。

ヤン・ブリューゲル(父)の工房<ガラスの花瓶に生けた花>。
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当時投機の対象にもなったチューリップをはじめ、高価な花々が描かれています。
同じ季節に咲きそろうことがない花が並んでおり、
空想の世界でつくりあげられたものであることが分かります。

ヤーコプ・フォッペンス・ファン・エス<調理台の上の魚>。
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北海に面した魚介類の消費地ならではの作品ですが、
あまり美味しそうには見えませんね。

ヤン・ド・ヘーム<果物やパイ,杯のある静物>。
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葡萄やワイングラスなどから宗教的寓意も感じられますが、
小エビ、オレンジ、チェリー、剥きかけのレモンに食べ残したパイと
豪勢な食卓を表したものでしょう。

そして最後に。
フェルメールの<地理学者>。
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ヤポンス・ロックという日本風の青い衣を着た地理学者は、
当初、下を向き、テーブルの地図に目を落としていたそうですが、
大きく開かれた窓から外を見つめる姿勢にと描き直されたそうです。
海洋国オランダが大海原に乗り出した時代ならではの傑作でした。
by motoretta | 2011-08-31 19:01 | アート