料理、食べ歩き、旅行、車大好き夫婦ののんきな休日の紹介です


by motoretta
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いよいよラファエッロの「署名の間」です。

ギリシア的理想とキリスト教的精神との調和を目ざした教皇ユリウス2世が
人間精神の根本をなす真・善・美に対する新プラトン主義の思想を賞揚するための図象プログラムを
ラファエッロに命じて描かせた部屋です。

<アテネの学堂>はラファエッロがはじめて大壁画に描いたフレスコ画。
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自然の真理のシンボルで、上部には哲学の擬人像が描かれています。
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中央でイデアが存在する天を指差すプラトン(レオナルド・ダ・ヴィンチの容貌で描かれた)と
実践的精神を象徴する地を指差すソクラテスが議論を交わしながらこちらへ歩み寄ってきます。

手前の階段にはミケランジェロ(当時システィーナ礼拝堂天井画作成中)の姿で描かれた哲学者ヘラクレイトス。
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ブラマンテの姿で描かれた数学者ユークリッド。
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弟子たちに幾何学の定理を教えています。

さらに右、王冠を被り地球儀を手に持つ地理学者プトレマイオス。
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その傍らでこちらに視線を向けている若者がラファエッロ自身と言われています。

この絵をしばらく眺めていると、
古代の賢人たちの議論に囲まれて、何だか頭が良くなったような気になりました。

そして啓示された真理、神学に対応する<聖体の論議>。
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壇上の聖体のパンを中心に地上の神学者や教父たちが議論しており、
さらに上の浮かんだ雲には、天使に囲まれた中に、聖霊の象徴の鳩が
その上にはキリストを中心に旧約・新約聖書の聖者たちが
最上部の黄金の粒の中に観想化された父なる神が描かれています。
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近づいてこの絵を眺めていると、三位一体の観念とヒエラルキーが
図象によって理屈ではなく直感的・感覚的に受け入れられることを実感しました。

右側にはシクストゥス4世の後ろに
当時は神学者と見なされていたダンテも描かれています。
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黒いフードを被って真正面にこちらを向いているサヴァナローラも見られます。

そして美のイデアを表す<パルナッソス>。
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リラを弾くアポロンの周りに9人のミューズたち、
さらに外側にはボッカチオ、ペトラルカ、サッフォーなどの詩人が描かれています。

スタンツェの最後の部屋は「ボルゴの火災の間」。
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<ボルゴの火災>は847年にヴァチカン近くで起きた火災を、
法王レオ4世がヴェチカン宮殿からの祝福によって鎮火した、という奇跡を
弟子のジュリオ・ロマーノが中心となって描いたもの。

左端の老人を背負い逃れる男性の姿は、
トロイア陥落により
父アンキセスを背負い、幼いアスカニオスの手を引いて
燃える都から脱出したアイネイアスの神話に着想を得たそうです。

中央右、祝福を授けるレオ4世の後ろには、
旧サン・ピエトロ聖堂のファサードが見られます。
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オスマントルコ帝国への対抗を表した<オスティアの戦い>は、
849年にレオ4世がサラセン人と戦った史実を基にしたもの。
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左端レオ4世の姿が壁画制作当時の教皇レオ10世の容貌で描かれています。

フラ・アンジェリコの壁画があるニコリーナ礼拝堂は見ることはできず、
ウルバヌス8世の礼拝堂から
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ボルジアの間を通って
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数々の華麗な装飾画と
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宗教コレクションを見ながら、
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ヴァチカン宮殿を後にしました。
by motoretta | 2011-10-30 20:57 | イタリア
イタリアに行きはじめてから、ずっと見てみたかったシスティーナ礼拝堂。
大塚国際美術館の、壁画を環境空間ごとそのまま再現した「環境展示」で見たことはありましたが、
やはり実際に目の当たりにした時の感動は違いました。

首の痛さを堪えながら約一時間。
ミケランジェロの天井画と<最後の審判>、
ボッティチェッリ、ルカ・シニョレッリ、ペルジーノらの壁画を眺めました。
あまりの壮大さに頭がクラクラ。
写真撮影は禁止なので、
良ければヴァーチャルツアーをコチラからご覧ください。

出る頃には、人でいっぱい。
やはり朝イチの見学をお勧めします。

次のお目当て、ラファエッロのスタンツェへ♪
係員さんに行き方を尋ねたら、近道の扉を開けてくれました。
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ふと脇を見るとゴッホの<ピエタ>が。
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ゴッホの数少ない宗教画の1つで
ドラクロワの同名作のリトグラフを模写したもの。
青い衣のマリアにまさに抱かれんとする黄土色のキリストは
ゴッホ自らの姿を投影したもので、
当時精神病院へ入院していたゴッホの精神状態を表していると言われています。

現代宗教美術コレクションもゆっくり見たかったのですが、足早に通り過ぎ
ここで朝食を摂りながらひと休憩。
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甘パンとカプチーノです。
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そしてスタンツェへ!と思ったら、別の係員さんから通れないと言われ、
もう完全に迷子状態の私たち。
いつの間にかシスティーナ図書館へ来てしまいました。
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<オベリスク建立>の壁画は、シクストゥス5世が
サン・ピエトロ広場にオベリスクを建てさせた様子を描いたもの。
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若桑みどり氏の「クワトロ・ラガッツィ」を読んで以来ずっと見たかった、
1585年ローマに着いた天正少年使節団が描かれている
<シクストゥス5世即位行進図>を探しました。
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残念なことに、今回はつい立てで遮られており近づいてみることは叶いませんでした。
何とか隙間から小さく写真に収めました。

振り出しに戻って
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エジプト美術館から再度ラファエッロのスタンツェへと向かいます。

やっとのことで着いたのは「コンスタンティヌスの間」。
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この部屋の壁画はラファエッロの死後、ほぼ全面的に弟子たちによって制作されました。
左の壁画はコンスタンティヌスが312年マクセンティウスを破った
<コンスタンティヌスの戦い>が見られます。

<十字架の幻視>。
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戦いの旗印とした十字架から放たれた光線に
「この印によりて勝たん」と書かれているらしいのですが、
はっきりとは見られませんでした。

<コンスタンティヌスの洗礼>。
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そして隣の「ヘリオドロスの間」へ。

<聖ペテロの解放>。
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窓からの現実の光を明暗表現のモチーフとして取り入れ、
中央でペテロを目覚めさせる天使からの強烈な光と同化させ、
聖なる奇跡の場面をドラマティックに演出しています。
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<神殿から撃退されるヘリオドロス>。
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中央でヘリオドロスを追撃する神の使者たちが、
間近で見ても宙に浮かんでいるように見えて、
本当に不思議でなりませんでした。

天井にも色鮮やかなフレスコ画があります。
中央には、天国に上る階段の夢を見て、
自分の子孫が偉大な民族になるという神の約束を受けた<ヤコブの階段>。
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次は、いよいよ「署名の間」です。
by motoretta | 2011-10-29 22:34 | イタリア
昨日アップした「明日のパスタはアルデンテ」の前に
ターヴォ(ボ)ラ・カルダ・ミヤケさんでシチリアンのお昼を頂いてきました。
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クッと冷えたシチリアの白ワイン。
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トマト味のフォカッチャです。
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ポルペッテもシチリアンでイワシです。
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ターラント風のパスタは、ムール貝にパン粉がけ。
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なかなかボリュームもあって、チョンボリパスタではなかったです。

相方のマグロのカラスミのパスタは、
ボッタルガでは珍しくショートパスタの玉ねぎ入り。
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発泡水はメッシーナ産。
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エスプレッソで〆。
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本場に近い明るい雰囲気のお店でした。
by motoretta | 2011-10-28 20:47 | なごやめし
名演小劇場で上映中のイタリア映画「あしたのパスタはアルデンテ」。
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よく分からない邦題がついていますが、まあこれも良しとして、、、

イタリア語の題は”MINE VAGANTI”
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MINE=地雷MINAの複数形, VAGANTI=歩き回る、さまようVAGANTEの複数形ということで
「浮遊機雷」転じて「何を仕出かすか分からない危ない人たち」という意味でしょう。

南イタリア 
プーリア州レッチェのパスタ製造工場を経営する家族に起こった人間模様を
愛情たっぷりに描いた作品。
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工場の共同経営者となったキュートなアルバ(ニコール・グリマウド)は
アルファロメオ ジュリエッタスパイダーでレッチェの町中をぶっ飛ばします。
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そして、アドリア海をバックに踊るゲイたち。
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なんでも監督のフェルザン・オズペテク自身もゲイであり、
セクシャリティの問題を扱った作品もあるそうです。

予告編はコチラでも少しネタバレぎみです。

それから、BGMもなかなか。
特に気に入ったNINA ZILLIの"50 MILA"は通勤途中で毎日聞いています。
Versione Mine Vaganti はコチラ
ローマライブで大合唱はコチラ

「他人の望む人生なんて、つまらない」人たちを描いた
楽しいコメディータッチのイタリアらしい映画でした。
by motoretta | 2011-10-27 19:13 | イタリア
「10月25日に出るよ。」と伺っていて待ちに待っていた
「芸術新潮 大特集ヴェネツィア〜海の都の美をめぐる〜」号を
早速買ってきました。
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まだ、写真をぱらぱらっと見ただけですが、

遠くてなかなかよく見られないサン・マルコ聖堂のモザイクは細かい細部まで、
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サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ聖堂
ティツィアーノ代表作<聖母被昇天>は礼拝堂の周りの様子まで、
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ジェズアーティ聖堂の<ロザリオの制定>や
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まだ行ったことのないパラッツォ・ラビアの<アントニウスとクレオパトラの出会い>などの
ティエポロのフレスコ画が大きな写真で見られます。

他にもまだまだ知らないヴェネツィアの見どころが沢山取り上げられていました。
おススメです。
by motoretta | 2011-10-26 23:36 | イタリア
明治から昭和初期にかけて日本洋画界をリードした藤島武二と岡田三郎助。
二人の描いた女性画を、三重県立美術館で見てきました。
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藤島武二の<朝顔>は渡欧前の作品。
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淡い色づかいの、少し下からの女性像は、日本ならではの女性美を感じさせます。

そして、相方と一緒に思わず笑ってしまったのがこの作品<セーヌ河畔>の説明書き。
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なんでもフランスで描き貯めた多くの絵が、ローマに置いているうちに盗難に遭い、
わずかに残った大変貴重なものだということ。
100年以上も前から、イタリアはイタリアなんですねえー。

そして<ローマの噴水>の水の表現。
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ピエロ・デッラ・フランチェスカ?ピエロ・デル・ポッライオーロ?
というようなまさにルネッサンス的な横顔像。
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渡欧して様々な表現にチャレンジしたことが伺い知れます。

<海(日の出)>は、やはりモネの<印象・日の出>を意識したのでしょうか。
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他にも雑誌の装丁なども手がけ、与謝野鉄幹・晶子が刊行した雑誌「明星」の表紙など、
アール・ヌーヴォーのモチーフを使ったイラストもありました。
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そしてもう一人、岡田三郎助。
三越呉服店のポスター。
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<支那絹の前>。
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西洋から帰国後、熱心に裂地を収集してはモデルに着せ、東洋独特の女性美を追求した作品。

紫と緑の色調が鮮やかな<ムードンの夕暮>。
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夕暮れをこのような色で描いたものは、見覚えがありません。

代表作<あやめの衣>。
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青い衣と朱色の帯、そして艶かしい白い肌に浮かぶ後ろ髪。
JAPANESE BEAUTY。
ポーラ美術館が所蔵している理由もよく分かります。

最後に三郎助の絶筆となった<編み物>。
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女性を見つめる視点が優しく感じられる傑作だと思いました。
by motoretta | 2011-10-24 21:59 | アート

津でお昼ごはん

今日で会期終了となる展覧会を見に、三重県の「津」へ。

でも花より団子、食欲の秋。
まずは腹ごしらえです。

たまたま開かれていた「津餃子まつり全国餃子サミット」にも心惹かれましたが、
明治22年創業の洋食屋「東洋軒」さんに行ってみました。

昼過ぎに着きましたが、広い駐車場は一杯。
お城の公営駐車場に停めて歩いて行きました。
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頼んだランチコースは、
ポタージュスープ。
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薄めの味付けのお腹に優しいスープです。

そして、鶏胸肉のピカタ。
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滅多に頼まない「ピカタ」ですが、これも何となく懐かしく温かい一品。

サクッとしたエビフライ。
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最後にブラックカレー。
川喜田半泥子氏に黒いカレーが出来ないかと言われた東洋軒初代 猪俣重勝氏が
苦労の末考案したという名物料理。
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カレーともビーフストロガノフともハヤシライスとも違う独特な味わい。
でも、しっかり身体から汗が出てくるほどスパイスが効いていました。

そして,珈琲。
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どのお皿も丁寧で優しい、昔ながらの正統派洋食といった感じがしました。
ごちそうさまでした。
by motoretta | 2011-10-23 23:06 | 国内旅行

美味しい中華

いつもお世話になっているSAHCHASさんのブログで紹介されていた中華料理屋さんに行ってみました。
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カフェのようなオシャレな店内で、ワインも置いてあります。
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取りあえず生ビールと、
モヤシとニラの炒め物。
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太いモヤシがシャキシャキ。

定番の餃子。
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結構モッチリ感がありました。

骨つきの油淋鶏。
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軟骨をガリッといって、ビールをグイッと飲み干します。

ここらで紹興酒にチェンジ。
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そして絶品だったのが九条ねぎとしらすのチャーハン。
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どれだけでも食べられそうな気になってしまいます。

〆のラーメンもあっさりしすぎることなく、でも優しい味でおいしくいただきました。
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これから何度も通っちゃいそうでーす。
by motoretta | 2011-10-21 19:24 | なごやめし
初のヴァチカン博物館。
混雑する前に朝一番でシスティーナ礼拝堂へ行きたかったのですが、
あまりの広大さと一方通行の通路規制でぐるぐる迷ってしまって
いつの間にか「ラオコーン」の前に来てしまいました。
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そしてピオ・クレメンティーノ美術館 動物の間へ。
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様々な動物の彫刻の後ろには、「メレアグロス」の像がありました。
床にも意匠を凝らしたモザイク。
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ウサギをついばむ鷲?鷹?のモチーフなどあり、
ゆっくりと見たかったところですが足早に通り過ぎ、
「ベルヴェデーレのトルソ」は
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取りあえず一周。

コンスタンティヌス帝の娘「コンスタンティアの石棺」は
サンタ・コスタンツァ教会から運ばれたもの。
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ますますの急ぎ足で地図のギャラリーを超え、
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システィーナ礼拝堂の入口(裏口)へとたどり着きました。
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by motoretta | 2011-10-18 21:10 | イタリア

大阪のメロンパン

JR名古屋高島屋のデパ地下で行列を発見!
並ぶのは面倒くさいなあー、
でも一周してみたら「ヴェネツィアーナ」というメニューを発見!!
どんなものかと並んでみました。

残念ながら「ヴェネツィアーナ」は売り切れだったので、
カルピスバターを使用して、パン生地でクッキーをはさんだというメロンパンを買ってみました。

「大阪の人はかなりの確率でアイスクリームをのせて食べます。」
とのことで、
タオルミーナ☟
で食べたブリオッシュ・コン・ジェラートを思い出しながら頂きました。
(といってもイタリアのものとは違ったものでしたが、、)
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(ブリオッシュの写真は前のパソコンとともになくなってしまったので
 タオルミーナの夜景で)

星形のメロンパンの真ん中にアイスクリームです。
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by motoretta | 2011-10-17 23:28 | 甘いもの