料理、食べ歩き、旅行、車大好き夫婦ののんきな休日の紹介です


by motoretta
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東京で展覧会と講演会

朝ラー、昼ケーキから『フェルメール・センター銀座』へ。

フェルメール全37点をデジタル技術で「リ・クリエイト」した作品が
一同に、年代順に並べられた「フェルメール光の王国展」です。

最初期の作品は<マリアとマルタの家のキリスト>。
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そして<取り持ち女>。
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物語的な初期の作品が、
光あふれる静謐な空間を背景とした
少人数の肖像画へと移り変わっていく変遷の様子がよく分かります。

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そしてフェルメールのアトリエ再現コーナー。
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フェルメールの目の高さから作品の舞台となった空間を見ることができます。
こうして見比べてみると、
構図を少しずつ変えながら
一枚一枚の作品を構築していったことがよく分かります。

デジタル作品には出来不出来がありましたが、
フェルメールの軌跡をたどることのできる楽しい企画でした。

それから相方は愛知県美で見逃したポロック展へ。
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私は、銀座駅売店で見つけた男梅グミをかみかみしながら
金沢百枝先生の講演会へ。
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今夏計画中のプーリア旅行に向けて、ロマネスクのお勉強です。

沢山の資料とともに、難しい内容を平易な言葉で分かりやすく教えて頂きました。
ビトントの大聖堂の人物像や
トレミティ諸島のサン・ニコラのモザイクや
オートラントのモザイクも出てきて一人で勝手に舞い上がってしまい、
初対面にもかかわらずついつい質問させて頂きました。
by motoretta | 2012-02-23 23:43 | 国内旅行
豊田市美術館のフェルメールとオランダ・フランドル絵画展で300円のガチャガチャを発見。
どんなものかと思って買ってみたら、中身はフェルメール作品のジグソーパズルでした。
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紺と茶、ベージュの同じような色ばかりで、小さくてもこれがなかなか難しい。
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半日かかってやっと完成しました。
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という訳で<手紙を読む青衣の女>が気になってしまった私たち、
実物を見て確かめるために
京都市美術館「フェルメールからのラブレター展」に行ってみました。

といってもフェルメールだけでは数的に展覧会になりません。
「オランダの世紀」といわれる17世紀の画家たちの作品も展示されていました。

その1「人々のやりとりーしぐさ、視線、表情」のセクションから。
様々なコミュニケーションを取った際、一瞬露出する感情を表現した作品が並べられていました。

ヘラルト・テル・ボルフ<眠る兵士とワインを飲む女>。
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豊田市美術館の展覧会でも、
同じようなタイトルの<ワイングラスを持つ婦人>という作品がありましたが、
傍らにワインを飲んで眠りこけた男がいることから、
ロマンスが成立しなかったことが窺えます。
天井をぼんやり見つめながらワインを飲む女性のため息が聞こえてきそうです。

ヤン・ステーン<生徒にお仕置きする教師>。
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先生に叱られて泣きべそをかいている子。
そして、それを意地悪そうに喜んでいる女の子。
憎々しい狡猾顔を描かせたらピカイチのヤン・ステーン。

その2「家族の絆、家族の空間」のセクション。

ヤン・デ・ブライ<アブラハム・カストレインとその妻マルハレータ・ファン・バンケン>。
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夫婦が手を取り合った珍しい肖像画。
奥さんのご主人に寄り添う仕草とその表情が、幸福に満ちた生活であることを示しています。

ピーテル・デ・ホーホ<中庭にいる女性と子供>。
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壁に囲まれた中庭に薔薇が咲いています。
聖母のトリビュートである薔薇が咲いている「閉ざされた庭」に
水差しを持った女と鳥かご(開いた?)を持った少女が歩いています。
左の生け垣の横には井戸とほうき。
右手奥には主人たちがワインを楽しみ、
さらに階段の奥の扉が開かれており、外へ通じています。
様々な寓意が仕組まれており、もっと勉強しないと意味するところがよく分からない絵です。

その3 職業上の、あるいは学術的コミュニケーション。

ヘリット・ダウ<羽根ペンを削る学者>。
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この仕草と表情、羽織っている毛皮と老人の表情の描写が見事です。
個人蔵のため、なかなか目にすることができないものですが、
忘れられない作品です。

その4 手紙を通したコミュニケーション。

17世紀欧州で最も識字率が高くなったオランダで普及した
「手紙」によるコミュニケーションをモチーフにした作品が並んでいました。

まずは手紙とそれに伴う道具をだまし絵で描いた
エドワールト・コリエルの<レター・ラック>。
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とにかく、当時の社会に置ける「手紙」という通信手段の高い位置づけがよく分かります。

そして最後にフェルメール。
何と今回は、フェルメールの「手紙」に関係する6つの作品の内3つが来日しています。

<手紙を書く女>。
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机の上と耳飾りの真珠、小物入れの引き出しの飾りなどの丸いモチーフと
ふわふわの毛皮と羽根ペンの中、
四角くきらきら輝く髪飾りがとっても印象的でした。

<手紙を書く女と召使>。
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外を向く召使いの何気ない視線。
女主人と同一空間にいながらも、まったく関係ないように佇んでいます。
全てが柔らかい調子で描かれている中、
女主人の衣服の袖の部分だけがくっきりとした明暗で描かれています。
奥には「モーゼの発見」の額がかかっています。

最後に、<手紙を読む青衣の女>。
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修復したてで鮮やかになったフェルメールブルーがきれいです。
ベージュ・ブラウン・紺色などの落ち着いた色調の中、
ラピスラズリを使った衣はキラキラ輝いていました。

やっぱり見に行く価値ありの展覧会でした。
でもガチャガチャが売っていなかったのが残念。
豊田市美術館に行くとまだおいてあるのでしょうか?
ご存知の方、教えてくださーい。
by motoretta | 2011-09-02 22:51 | アート
昨日の続きは、風景画から。

ルーカス・ファン・ファルケンボルヒ<凍ったスヘルデ川とアントワープの景観>
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ブリューゲルの<雪の中の狩人>と彷彿とさせる雪景色。
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ヤーコプ・サーフェレイ<村の風景:秋>。
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移り変わる秋の季節が描かれています。
左は初秋。樹に登って果物を収穫しています。
右は晩秋。冬に備えて豚を屠っています。

夜の光と闇を抒情豊かに描いた夜景画も2点ありました。
アールト・ファン・デル・ネールの<漁船のある夜の運河>と
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<月明かりに照らされた船のある川>。
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雲のかかった広大な夜空の下、
低く位置どられた水面に月の光が反射しています。


ヘリット・アドリアーンスゾーン・ベルクハイド<アムステルダムのふたつのシナゴーグ>。
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思想・信条を理由として迫害された人々を受け入れることで繁栄してきたオランダの
宗教的寛容さを表した作品。

そして、静物画コーナー。

ヤン・ブリューゲル(父)の工房<ガラスの花瓶に生けた花>。
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当時投機の対象にもなったチューリップをはじめ、高価な花々が描かれています。
同じ季節に咲きそろうことがない花が並んでおり、
空想の世界でつくりあげられたものであることが分かります。

ヤーコプ・フォッペンス・ファン・エス<調理台の上の魚>。
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北海に面した魚介類の消費地ならではの作品ですが、
あまり美味しそうには見えませんね。

ヤン・ド・ヘーム<果物やパイ,杯のある静物>。
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葡萄やワイングラスなどから宗教的寓意も感じられますが、
小エビ、オレンジ、チェリー、剥きかけのレモンに食べ残したパイと
豪勢な食卓を表したものでしょう。

そして最後に。
フェルメールの<地理学者>。
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ヤポンス・ロックという日本風の青い衣を着た地理学者は、
当初、下を向き、テーブルの地図に目を落としていたそうですが、
大きく開かれた窓から外を見つめる姿勢にと描き直されたそうです。
海洋国オランダが大海原に乗り出した時代ならではの傑作でした。
by motoretta | 2011-08-31 19:01 | アート