料理、食べ歩き、旅行、車大好き夫婦ののんきな休日の紹介です


by motoretta
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映画 ローマ法王の休日

名古屋で見逃した映画を、浜松まで行って観てきました。

ナンニ・モレッティ監督の「ローマ法王の休日」。
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コンクラーヴェで選出された新教皇が、
重責に耐えかね、一人の人間として、、、というストーリー。
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イタリア映画らしく、
ユーモアを交えながら、人間の心理を細かく描写しながらも、
でも解決できないテーマがズシンと重く響きました。

ファルネーゼ宮もロケで使われたようですが、
チネチッタのセットはやっぱりすごいですね。
by motoretta | 2012-10-21 22:18 | イタリア

テルマエ・ロマエ

古代ローマと日本のお風呂を舞台にした映画「テルマエ・ロマエ」を観に、
開幕初日ワーナーマイカルシネマズ大高に行ってきました。

映画を見ると、こんな小冊子もいただけます。
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阿部寛演ずるルシウスが
市村正親演ずるローマ皇帝ハドリアヌスを救う英雄として描かれているシーンが多く、
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原作⇩
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と比べ、日伊お風呂文化比較論が少々削られているのがちょっぴり残念ですが、
GWらしく抱腹絶倒の楽しい映画でした。

映画を観ながら、
以前訪れたティヴォリのハドリアヌス帝のヴィッラを思い出しました。
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皇帝が巡察旅行で魅了されたギリシアやエジプトの建築・彫刻を
ローマ東方の広大な別荘地に再現したもの。
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英国BBCのドラマセットを使ってチネチッタで撮影された古代ローマのシーンは
なかなか見応えがありました。
by motoretta | 2012-05-04 23:25 | イタリア
早朝のヴァチカンから昼過ぎのノメンターナ街道、
夕暮れのナヴォーナ広場と歩き回って、さすがにくたびれてヘロヘロ。

アパート近くの高級食材店ロショーリでお惣菜を買い込んで晩ごはんです。

お店に入って
左側には、チーズと生ハム・サラミ類とお惣菜。
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右側には壁一面に、ワイン♪
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イタリア人ということを差し引いても、
かなり(というかアメリカ人並に)お腹が出た中年の店員に
おススメのワインを選んでもらいました。
25ユーロほどですが、ふっくらとしっかりした赤ワインでした。

奥は食材をつまめるコーナーになっていて、
テーブルで一杯やっている人たちで賑わっていました。

それから近くの生パスタのお店へ。
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ということで、
この日、アパートのテーブルに並んだ晩ごはんです。
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生ハムとペペローネの詰め物、カルチョッフィの酢漬け。
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真ん中のチーズは、
角切りのパイナップルの食感とチーズのコクと塩気で
なかなか名古屋では目にすることのない滅茶うまチーズでした。
どれも、ウンブリアのしっとりとした赤ワインにピッタリです。

茹でるだけで味付けが要らない、挽き肉のラビオリ。
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ドルチェは非常食用(大事です!)に名古屋から持って行ったブラウニーさんの
ブラウニー。
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ローマの食材店、おススメです。
by motoretta | 2011-12-03 21:15 | イタリア
サンタニェーゼ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂から小道を奥に行くと
サンタ・コスタンツァ聖堂が見えてきます。
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キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝の娘コンスタンティアが
聖女アグネスの墓の近くに聖堂と自分の墓廟を建てさせたもの。
古代ローマ帝国時代の墓廟形式である円形の聖堂です。

360年頃建堂の世界一古い聖堂。
クーポラの天井には、
当時の記録によると河で魚を漁るプットーたちのモザイクが描かれていたようですが
1620年頃取り除かれ、その後フレスコ画が描かれました。
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一方、周歩廊天井には建堂時4世紀のモザイクが残っています。
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キリスト教の信仰が認められ、聖堂を飾る図像を元から模索した最初期の時代、
ローマ帝国時代の邸宅のものと同じモチーフが
キリスト教聖堂を飾る内装として転用されました。

プットーと鳥。
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葡萄の樹に囲まれた人物(女神?)。
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その下で葡萄を収穫して、踏みつぶすプットーたち。
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キリストの血を意味するワインがつくられていきます。

色とりどりの鳥や木の実は、豊穣な世界を表すのでしょうか。
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奥にあるコンスタンティアの石棺はレプリカ。本物はヴァチカン美術館に。
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左右にある小アプシスのモザイク。
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キリストがペテロに「主は平和を与える」と記した巻物を与え、
ペテロとパウロに福音を授けています。
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A
力を増してきた東方ビザンティン教会に対して、
ペテロとパウロが殉教した地に建つ
ローマ教会の優位性・正当性をアピールした図像です。

反対側には神がモーゼに律法を与える旧約聖書の場面。
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ビザンティン以前のモザイクは、
明るくどこかのんびりとした表現です。
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再度、周歩廊へ。

皇女コンスタンティア。
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葡萄を啄む鳥たちとプットーに囲まれています。
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両手を広げたポーズがかわいいです。
十字形の幾何学模様もあります。
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最後にもう一度、中央のクーポラ。
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12枚の窓からの明かりで照らし出されたキリストが
上から見下ろしています。
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by motoretta | 2011-11-27 12:30 | イタリア
ヴァチカンを出て老舗の食材店カストローニでお土産を見て、
オッタヴィアーノ駅の春夏秋冬のモザイクを通り過ぎ、
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地下鉄A線に乗ってレップブリカ駅へ。

イタリア共和国の成立を記念して名付けられたというレップブリカ広場に着きました。
広場の中央にはナイアディの泉。
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私たちが訪れた10日程前には「寒波で泉が氷結」というニュースを知らせて頂き、
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どうなるものかと思っていましたが、
泉の水は流れており、寒さに凍えることなく無事に旅行することができました。

ちょっと休憩と思って目の前にあったバールに入ると、
店内はこんな感じ。
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思いの外の高級店にビックリ。
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エスプレッソに付いてくるお菓子もたーくさんありました。
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そこから、ローマの郊外ノメンターナ街道へ。
タクシーに乗って、ミケランジェロの遺作となったピア門を通り過ぎ、
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サンタニェーゼ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂に着きました。
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625〜38年頃、聖女アグネスの墓の上に建立された聖堂です。

入口手前のルルドには、プレゼピオ。
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縁結びのご利益があるそうで多くの奉納物が奉ってあります。
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そして聖堂内へ。
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祭壇前、幼児キリストの像の上の
ニコラス・コルデゥエールによる聖女像上方には、
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金地に浮かぶ聖女アグネスのモザイク。
4世紀初頭、異教徒との結婚を阻んで12歳で斬首された殉教処女聖人です。
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正面向きで平板な「中世」の厳格な様式です。
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ラヴァンナのサン・ヴィターレ聖堂のモザイクを思い出します。
足下の炎と横たわる剣は殉教のしるしです。

そして天頂から差し出された神の手。
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色とりどりの古代の列柱の上にも
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聖女像。
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入口脇の通路には、初期キリスト教時代のカタコンベにあった墓石が並んでいました。
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by motoretta | 2011-11-20 21:48 | イタリア
第9室には
レオナルド・ダ・ヴィンチの<聖ヒエロニムス>があります。
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永らく行方不明だったこの絵を見つけたのはナポレオンの叔父フェッシュ枢機卿。
しかし、顔の部分だけが四角く切り取られ残されていませんでした。
数ヶ月後、靴屋の椅子に貼付けられていた頭部の部分を偶然発見し、
張り合わせて修復されたという経歴を持つ絵です。
顔の周りに切り取られた痕が残っています。

ティツィアーノ<聖母子と諸星人(サン・ニコロ・デイ・フラーリの聖母)>。
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ヴェネツィアのサン・ニコロ・デッラ・ラットゥーガ聖堂の祭壇画として描かれたものです。
画面は上下に2分割されていて下の聖人たちを聖母子が見下ろしています。

ヴェロネーゼ<聖へレナの夢>。
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キリスト教を公認したローマ皇帝コンスタンティヌス帝の母親聖へレナが
十字架を持って天使が現れた幻視の場面を描いたものです。
 
ラファエッロの弟子としてスタンツェの壁画制作を手伝ったジュリオ・ロマーノの<聖母戴冠>。
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様々な身振りをした使徒たちの中央で、
花々が本当に水に浮かんでいるかのように散りばめられています。
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ベッリーニの<哀悼>。
ヴェネチア派発展の基礎を築いたジョヴァンニ・ベッリーニの作品。
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マルケ州ペーザロの聖堂を飾る祭壇画として描かれました。

マニエリズムのバロッチ<受胎告知>。
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あまり姿態は歪んでいないものの、天使のやけに赤っぽい手先は妙な感じがします。

カラヴァッジェスキの作品も並んでいます。
ジャン・ヴァレンティンの<聖プロチェッソと聖マルティニアノの殉教>。
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聖ペトロがローマで入っていた牢獄の看守プロチェッソとマルティニアノ。
この看守たちはペトロを逃がそうとしましたが、
ペトロは断って、泉をわかせて二人に洗礼を授けました。
これを知った牢獄の長官パウリヌスによって二人は剣で刺し殺され、殉教しました。

劇的な明暗で描かれた群衆、こちらに背を向けた男の姿勢、
上空から手を伸ばす天使の動き、兵士の甲冑の表現など、カラヴァッジョの影響がはっきりと感じられます。

そして、カラヴァッジョ。
<キリストの埋葬>。
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ローマのキエーザ・ヌオーヴァのヴィットリーチェ礼拝堂の祭壇画として描かれたもの。
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祭壇の上で、キリストの身体が変化したパン(聖体「ホスチア」)と
描かれた十字架から降ろされたキリストの体が重なって見えるようになっていて、
聖体拝領をする時、まさにキリストの体の一部を口に入れるように感じられたことでしょう。
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真っ赤な衣は、キリストの血を連想させます。
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キリストの遺体を降ろすニコデモの力強く踏みしめた足。
迫力あり過ぎです。

そのカラヴァッジョからグイド・レーニが影響を受けた唯一の作品、<聖ペテロの殉教>。
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カラヴァッジョと同じく激しい明暗表現ですが、
サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂のカラヴァッジョの同名作
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に比べると、ペテロがより垂直方向に描かれており、
逆さ磔であることが協調されています。
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ジョット以前の板絵からフラ・アンジェリコ、フィリッポ・リッピ、ペルジーノ、ラファエッロ、レオナルド、ティツィアーノ、カラヴァッジョにグイド・レーニとイタリアの名高い画家たちの作品が一同に会した、さすがにヴァチカンの絵画館でした。
さらに出口にはベルニーニの天使像。
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破損した部分がそのままになっていて、
鉄と枝でできた骨組みに藁と粘土が付けられて形成されたことがよく分かります。
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棒になった足とペコペコのお腹を癒すために、館内のフードコートへ。
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黒米とスパイシーなチキンとビール♪
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相方はクスクスのお昼ごはんです。
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グルグル螺旋階段を降りて(登って?)
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ヴァチカン博物館終了です。
でもまだまだ見ていないところがあるので、また来なくては行けませんね。
by motoretta | 2011-11-15 19:00 | イタリア
やっとのことでヴァチカン絵画館に到着。
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第一室にはイコンが沢山並べられています。

2mもあろうかと思われる大きな板絵の<最後の審判>は中世12世紀の作品。
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Nicolaus と Johannesの署名があるそうです。
最上段はケルビムに囲まれたキリスト。
上から4段目は死からの再生を
最下段左は天上のエルサレムを、右は地獄を現しています。
この時代の「最後の審判」は、
ルネサンス期のシスティーナ礼拝堂壁画やオルヴィエート大聖堂ファサードのように
おどろおどろしい化け物が跋扈する激しい表現ではなかったことが分かります。

ヴィターレ・ダ・ボローニャ<聖母子>。
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その名の通りボローニャ派の画家。
代表作<竜と戦う聖ゲオルギウス>はボローニャ国立絵画館にあります。
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第2室の、ジョットと彼の工房の手による<ステファネスキ多翼祭壇画>。
旧サン・ピエトロ大聖堂の祭壇に置かれたもので、
内陣にいる信徒たちと後陣にいる司祭たち、
どちらも見られるように表裏両面に描かれた多翼祭壇画です。
信徒に向けられた表面。
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中央は玉座に座る聖ペテロ、左下で跪いて献堂しているのが
作品の注文主であるステファネスキ枢機卿です。

後陣に向けられた裏面。
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中央は玉座に座るキリストと、跪くステファネスキ枢機卿。
左は逆さ十字にかけられた聖ペテロ、
右には首を切られた聖ペテロの殉教の場面が描かれています。

第3室、フラ・アンジェリコ<聖母子と聖ドメニコ、アレクサンドリアの聖カタリナ>。
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金地の花模様の背景に紺色のマントを羽織った聖母マリア。
写真では分かりにくいのですが、手には知恵のシンボルである薔薇を持っています。

フィリッポ・リッピの<聖母の戴冠>。
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沢山並べられた絵の中で「きれい!」と思って写真に収めるのは
厳格な絵画ではなく、やはり優美な聖母像。
カトリックが奇麗で優しく親しみやすい聖母像を用いた理由が納得できました。

第4室はメロッツォ・ダ・フォルリの部屋。
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フレスコ画特有の明るい色彩の美しい人物像が並んでいます。

<リュートを弾く天使>。
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<プラティーナに図書館をゆだねるシクストゥス4世>。
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メロッツォ・ダ・フォルリは、
ピエロ・デッラ・フランチェスカに影響を受けて遠近法を学んだようです。

第6室、ヴィットーレ・クリヴェッリの<聖母子と四聖人>。
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陰鬱な表情の聖母子です。

ヴェネツィア出身、マルケで活躍した兄カルロ・クリヴェッリの<聖母子>。
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弟よりは優美な表現ですが、精緻で硬質な印象。

そしてラファエッロの師匠であったペルジーノの<聖母子と諸聖人>。
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ウンブリア派らしい牧歌的風景と甘美な聖母像。

次はいよいよ第8室ラファエッロの間。
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入口から順に<聖母戴冠>、<キリストの変容>、<フォリーニョの聖母>と並んでいます。

<キリストの変容>はキリストが弟子たちの前で姿を変えた
タボル山山頂での奇跡の場面が描かれたもの。
37歳で夭折したラファエッロの最後の作品です。
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上下2段に分かれた複雑な構成です。
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指し示す手の動きによって観る者の視点を
群衆から十字架を暗示するように両手を広げた、悪魔に取り憑かれた少年へ、
さらに少年から天に浮かぶキリストと導き、
上下2段をドラマティックに結びつけています。
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<聖母戴冠>は師ペルジーノとの類似性が感じられる作品。
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ペルージャにあるウンブリア国立美術館所蔵のペルジーノ作
<聖母子と天使、聖フランチェスコ、聖ベルナルディーノ、信心会の会員たち>と
ほとんど同じ構図です。
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そして<フォリーニョの聖母>。
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フォリーニョに落ちた雷の被害を免れたシジスモンド・デ・コンティが
聖母に感謝するためにラファエッロに注文したもの。
画面中央奥でまさに街に落ちんとしている火の玉が雷を表しています。
跪き聖母に手を合わせているのが注文主のコンティ。
青空に浮かぶ聖母を、天使の姿で描かれた白い雲が取り囲んでいます。
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by motoretta | 2011-11-12 15:04 | イタリア
いよいよラファエッロの「署名の間」です。

ギリシア的理想とキリスト教的精神との調和を目ざした教皇ユリウス2世が
人間精神の根本をなす真・善・美に対する新プラトン主義の思想を賞揚するための図象プログラムを
ラファエッロに命じて描かせた部屋です。

<アテネの学堂>はラファエッロがはじめて大壁画に描いたフレスコ画。
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自然の真理のシンボルで、上部には哲学の擬人像が描かれています。
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中央でイデアが存在する天を指差すプラトン(レオナルド・ダ・ヴィンチの容貌で描かれた)と
実践的精神を象徴する地を指差すソクラテスが議論を交わしながらこちらへ歩み寄ってきます。

手前の階段にはミケランジェロ(当時システィーナ礼拝堂天井画作成中)の姿で描かれた哲学者ヘラクレイトス。
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ブラマンテの姿で描かれた数学者ユークリッド。
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弟子たちに幾何学の定理を教えています。

さらに右、王冠を被り地球儀を手に持つ地理学者プトレマイオス。
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その傍らでこちらに視線を向けている若者がラファエッロ自身と言われています。

この絵をしばらく眺めていると、
古代の賢人たちの議論に囲まれて、何だか頭が良くなったような気になりました。

そして啓示された真理、神学に対応する<聖体の論議>。
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壇上の聖体のパンを中心に地上の神学者や教父たちが議論しており、
さらに上の浮かんだ雲には、天使に囲まれた中に、聖霊の象徴の鳩が
その上にはキリストを中心に旧約・新約聖書の聖者たちが
最上部の黄金の粒の中に観想化された父なる神が描かれています。
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近づいてこの絵を眺めていると、三位一体の観念とヒエラルキーが
図象によって理屈ではなく直感的・感覚的に受け入れられることを実感しました。

右側にはシクストゥス4世の後ろに
当時は神学者と見なされていたダンテも描かれています。
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黒いフードを被って真正面にこちらを向いているサヴァナローラも見られます。

そして美のイデアを表す<パルナッソス>。
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リラを弾くアポロンの周りに9人のミューズたち、
さらに外側にはボッカチオ、ペトラルカ、サッフォーなどの詩人が描かれています。

スタンツェの最後の部屋は「ボルゴの火災の間」。
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<ボルゴの火災>は847年にヴァチカン近くで起きた火災を、
法王レオ4世がヴェチカン宮殿からの祝福によって鎮火した、という奇跡を
弟子のジュリオ・ロマーノが中心となって描いたもの。

左端の老人を背負い逃れる男性の姿は、
トロイア陥落により
父アンキセスを背負い、幼いアスカニオスの手を引いて
燃える都から脱出したアイネイアスの神話に着想を得たそうです。

中央右、祝福を授けるレオ4世の後ろには、
旧サン・ピエトロ聖堂のファサードが見られます。
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オスマントルコ帝国への対抗を表した<オスティアの戦い>は、
849年にレオ4世がサラセン人と戦った史実を基にしたもの。
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左端レオ4世の姿が壁画制作当時の教皇レオ10世の容貌で描かれています。

フラ・アンジェリコの壁画があるニコリーナ礼拝堂は見ることはできず、
ウルバヌス8世の礼拝堂から
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ボルジアの間を通って
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数々の華麗な装飾画と
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宗教コレクションを見ながら、
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ヴァチカン宮殿を後にしました。
by motoretta | 2011-10-30 20:57 | イタリア
初のヴァチカン博物館。
混雑する前に朝一番でシスティーナ礼拝堂へ行きたかったのですが、
あまりの広大さと一方通行の通路規制でぐるぐる迷ってしまって
いつの間にか「ラオコーン」の前に来てしまいました。
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そしてピオ・クレメンティーノ美術館 動物の間へ。
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様々な動物の彫刻の後ろには、「メレアグロス」の像がありました。
床にも意匠を凝らしたモザイク。
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ウサギをついばむ鷲?鷹?のモチーフなどあり、
ゆっくりと見たかったところですが足早に通り過ぎ、
「ベルヴェデーレのトルソ」は
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取りあえず一周。

コンスタンティヌス帝の娘「コンスタンティアの石棺」は
サンタ・コスタンツァ教会から運ばれたもの。
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ますますの急ぎ足で地図のギャラリーを超え、
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システィーナ礼拝堂の入口(裏口)へとたどり着きました。
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by motoretta | 2011-10-18 21:10 | イタリア
4日目の朝です。
早起きしてナヴォーナ広場方面へ。

サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァの捻れたクーポラ、
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パンテオンの円筒を見ながら向かったのは
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カフェ タッツァ・ドーロ。
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ナターレ明けの日だったので通常よりも開店時間が遅く、 
店内からは香ばしい焙煎の香りが漂ってきましたが
予約時間が迫ってきたので、62番のバスにヴァチカン博物館へと向かいました。
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冬の朝イチでも、この賑わい。
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予約のプリントを渡し、プレゼピオを見て
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ピーニャの中庭へ。
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広大なヴァチカン博物館見学の始まりです。
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by motoretta | 2011-10-16 22:07 | イタリア