ローマバロック 3 サン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ
2009年 04月 03日
交差路の4つの泉の脇に建っている教会の愛称は
「サン・カルリーノ」。
ミラノの大司教カルロ・ボッロメオに奉げられたものですが、
Carloにinoという縮小辞がついてCarlino。親しみを込めて呼ばれています。
設計者は鬼才フランチェスコ・ボッロミーニ。
彼が個人で設計を注文された初めての教会です。
建築途中ボッロミーニが剣によって自害してしまったため
彼の甥によって1682年に完成されます。
縦長楕円形プランの教会は、小さいわりに確とした存在感があります。
上下2層のファサードは付柱によって区切られており、
上層はconcavo凹-concavo 凹-concavo凹
下層はconcavo凹-convesso凸-concavo凹
と複雑にうねるような躍動感あふれる造形です。
中に入ると一転して、静かな雰囲気。
明るく白い天井は、聖霊の象徴白い鳩のまわりに
十字架と八角形、六角形の幾何学的装飾が
精妙に組み合わされています。
首の痛むのも忘れてずっと天井を見つめていると、
清らかな神の国へと導かれるような気持ちにさせられてしまいます。
外にある回廊もシンプルで無駄のない幾何学的な空間です。
明るくも、静謐な雰囲気に満ちています。
また、聖具室にはオラツィオ・ボルジャンニの<聖カルロの法悦>もあります。
強い明暗とまばゆい光が、聖者が体験した奇跡をドラマティックに演出しています。
この絵を見上げていると、
聖カルロの法悦を目の当たりにしているような気がしてきます。
メジャーな観光ツアーのコースには組み込まれていませんが、
ローマに行ったら是非、訪ねてみてください。
「サン・カルリーノ」。
ミラノの大司教カルロ・ボッロメオに奉げられたものですが、
Carloにinoという縮小辞がついてCarlino。親しみを込めて呼ばれています。
設計者は鬼才フランチェスコ・ボッロミーニ。
彼が個人で設計を注文された初めての教会です。
建築途中ボッロミーニが剣によって自害してしまったため
彼の甥によって1682年に完成されます。
縦長楕円形プランの教会は、小さいわりに確とした存在感があります。
上下2層のファサードは付柱によって区切られており、
上層はconcavo凹-concavo 凹-concavo凹
下層はconcavo凹-convesso凸-concavo凹
と複雑にうねるような躍動感あふれる造形です。
中に入ると一転して、静かな雰囲気。
明るく白い天井は、聖霊の象徴白い鳩のまわりに
十字架と八角形、六角形の幾何学的装飾が
精妙に組み合わされています。
首の痛むのも忘れてずっと天井を見つめていると、
清らかな神の国へと導かれるような気持ちにさせられてしまいます。
外にある回廊もシンプルで無駄のない幾何学的な空間です。
明るくも、静謐な雰囲気に満ちています。
また、聖具室にはオラツィオ・ボルジャンニの<聖カルロの法悦>もあります。
強い明暗とまばゆい光が、聖者が体験した奇跡をドラマティックに演出しています。
この絵を見上げていると、
聖カルロの法悦を目の当たりにしているような気がしてきます。
メジャーな観光ツアーのコースには組み込まれていませんが、
ローマに行ったら是非、訪ねてみてください。
by motoretta
| 2009-04-03 23:14
| イタリア