料理、食べ歩き、旅行、車大好き夫婦ののんきな休日の紹介です


by motoretta
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藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜

明治から昭和初期にかけて日本洋画界をリードした藤島武二と岡田三郎助。
二人の描いた女性画を、三重県立美術館で見てきました。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_1836586.jpg


藤島武二の<朝顔>は渡欧前の作品。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18362151.jpg

淡い色づかいの、少し下からの女性像は、日本ならではの女性美を感じさせます。

そして、相方と一緒に思わず笑ってしまったのがこの作品<セーヌ河畔>の説明書き。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18362729.jpg

なんでもフランスで描き貯めた多くの絵が、ローマに置いているうちに盗難に遭い、
わずかに残った大変貴重なものだということ。
100年以上も前から、イタリアはイタリアなんですねえー。

そして<ローマの噴水>の水の表現。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18363137.jpg


ピエロ・デッラ・フランチェスカ?ピエロ・デル・ポッライオーロ?
というようなまさにルネッサンス的な横顔像。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18363656.jpg

渡欧して様々な表現にチャレンジしたことが伺い知れます。

<海(日の出)>は、やはりモネの<印象・日の出>を意識したのでしょうか。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18373075.jpg


他にも雑誌の装丁なども手がけ、与謝野鉄幹・晶子が刊行した雑誌「明星」の表紙など、
アール・ヌーヴォーのモチーフを使ったイラストもありました。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18364037.jpg


そしてもう一人、岡田三郎助。
三越呉服店のポスター。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18365448.jpg


<支那絹の前>。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18365813.jpg

西洋から帰国後、熱心に裂地を収集してはモデルに着せ、東洋独特の女性美を追求した作品。

紫と緑の色調が鮮やかな<ムードンの夕暮>。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_1837278.jpg

夕暮れをこのような色で描いたものは、見覚えがありません。

代表作<あやめの衣>。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18371221.jpg

青い衣と朱色の帯、そして艶かしい白い肌に浮かぶ後ろ髪。
JAPANESE BEAUTY。
ポーラ美術館が所蔵している理由もよく分かります。

最後に三郎助の絶筆となった<編み物>。
藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜_c0190847_18371651.jpg

女性を見つめる視点が優しく感じられる傑作だと思いました。
by motoretta | 2011-10-24 21:59 | アート