藤島武二・岡田三郎助展〜三重県立美術館〜
2011年 10月 24日
明治から昭和初期にかけて日本洋画界をリードした藤島武二と岡田三郎助。
二人の描いた女性画を、三重県立美術館で見てきました。
藤島武二の<朝顔>は渡欧前の作品。
淡い色づかいの、少し下からの女性像は、日本ならではの女性美を感じさせます。
そして、相方と一緒に思わず笑ってしまったのがこの作品<セーヌ河畔>の説明書き。
なんでもフランスで描き貯めた多くの絵が、ローマに置いているうちに盗難に遭い、
わずかに残った大変貴重なものだということ。
100年以上も前から、イタリアはイタリアなんですねえー。
そして<ローマの噴水>の水の表現。
ピエロ・デッラ・フランチェスカ?ピエロ・デル・ポッライオーロ?
というようなまさにルネッサンス的な横顔像。
渡欧して様々な表現にチャレンジしたことが伺い知れます。
<海(日の出)>は、やはりモネの<印象・日の出>を意識したのでしょうか。
他にも雑誌の装丁なども手がけ、与謝野鉄幹・晶子が刊行した雑誌「明星」の表紙など、
アール・ヌーヴォーのモチーフを使ったイラストもありました。
そしてもう一人、岡田三郎助。
三越呉服店のポスター。
<支那絹の前>。
西洋から帰国後、熱心に裂地を収集してはモデルに着せ、東洋独特の女性美を追求した作品。
紫と緑の色調が鮮やかな<ムードンの夕暮>。
夕暮れをこのような色で描いたものは、見覚えがありません。
代表作<あやめの衣>。
青い衣と朱色の帯、そして艶かしい白い肌に浮かぶ後ろ髪。
JAPANESE BEAUTY。
ポーラ美術館が所蔵している理由もよく分かります。
最後に三郎助の絶筆となった<編み物>。
女性を見つめる視点が優しく感じられる傑作だと思いました。
二人の描いた女性画を、三重県立美術館で見てきました。
藤島武二の<朝顔>は渡欧前の作品。
淡い色づかいの、少し下からの女性像は、日本ならではの女性美を感じさせます。
そして、相方と一緒に思わず笑ってしまったのがこの作品<セーヌ河畔>の説明書き。
なんでもフランスで描き貯めた多くの絵が、ローマに置いているうちに盗難に遭い、
わずかに残った大変貴重なものだということ。
100年以上も前から、イタリアはイタリアなんですねえー。
そして<ローマの噴水>の水の表現。
ピエロ・デッラ・フランチェスカ?ピエロ・デル・ポッライオーロ?
というようなまさにルネッサンス的な横顔像。
渡欧して様々な表現にチャレンジしたことが伺い知れます。
<海(日の出)>は、やはりモネの<印象・日の出>を意識したのでしょうか。
他にも雑誌の装丁なども手がけ、与謝野鉄幹・晶子が刊行した雑誌「明星」の表紙など、
アール・ヌーヴォーのモチーフを使ったイラストもありました。
そしてもう一人、岡田三郎助。
三越呉服店のポスター。
<支那絹の前>。
西洋から帰国後、熱心に裂地を収集してはモデルに着せ、東洋独特の女性美を追求した作品。
紫と緑の色調が鮮やかな<ムードンの夕暮>。
夕暮れをこのような色で描いたものは、見覚えがありません。
代表作<あやめの衣>。
青い衣と朱色の帯、そして艶かしい白い肌に浮かぶ後ろ髪。
JAPANESE BEAUTY。
ポーラ美術館が所蔵している理由もよく分かります。
最後に三郎助の絶筆となった<編み物>。
女性を見つめる視点が優しく感じられる傑作だと思いました。
by motoretta
| 2011-10-24 21:59
| アート